贈り物カタログ

ー贈り物なんて虫唾が走る、贈るという行為に未来の期待を含んでいるからだー

みたいなことをたしか、敬愛する哲学者の著作で読んだ。20年以上前のことだから、詳しくは忘れた。そして調べる気力がない。(ごめんなさい🙇)

さて、好きな人に「虫唾が」と言われようと、何かを差し上げるのが好きだ。手紙もそうなのだろう

彼(夫)と付き合っていた時、ある年の誕生祝いには「お葬式セット」を贈った。数珠、上物の白ハンカチと黒靴下のセットだ。葬式に木綿の深緑色の靴下で行くのを目撃したのを機(止めなかったが)に「いかーーーーん」とばかりに贈った。今でもこれは重宝している。

娘①②が生まれたときにもそれぞれ贈った。名前の印鑑だ。姓が変わっても使い続けられるように。サイズは汎用的な銀行印。水牛の角。出産後、私は外出できるようになると、近所の伊東屋へ行って注文した。通販のもあるが、専門店がおすすめだ。素材から書体まで選べる。じつは、私自身も使うのは名前の印鑑で、現在の姓「中村」の印鑑をいまだ持っていない。

知人がなくなってお葬式にも行けなかった場合には、後日花を持ってうかがうようにしている。それと少額包むが表書きには何も書かないことが多い。「またお花を供えるときに使ってください」とだけ言えるのが、じつは楽だと思う。これだと相手の宗派も問わないから。あれ、贈り物ではなくなってしまった。

最後に。贈り物ではなかったが、花はいい。健やかなるときも病めるときも・・・になんだか近い。オールマイティ。でも、花も景色も、あまりに美しく見えたときは要注意だと思う。悲しすぎて麻痺してるとき、色彩はとんでもなく美しく目に映る。私はそれを悲しみの物差しにしてるよ。

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