J専 なぜ進級することになったのか(その2)<幼児科~ジュニア時代>ーママはピアノが弾けないよー
「何事にも上達するには負荷が必要だと思います。私たちにはそれができません。正しい負荷は専門の方の知識が必要です。どうか、娘①をよろしくお願いいたします」
結婚の挨拶ではない。
これはJ専の両親面談の際、お世話になるJ専の先生に私がお願いしたことだ。
J専進級の決め手のひとつを前回記事にしたが、今回はそれまでの娘①についてだ。それまでの特徴といってもいい。
たとえば、ジュニアの教科書(ソルフェージュ)でアンサンブルが宿題だったとして、3つあるパートで①は2番目が担当だった。だから「パートはどこ?え、2?じゃあ、練習して、できたらママ呼んで。聞くよ」と声かけて、家事に戻る。「できたよ~」と娘①が弾き始めると・・・「えっと、これは?」と聞く私。①曰く「3こ、いっぺんに弾いてみた」とのこと。私「2パートは弾けるんだよね」、①「うん」、私「じゃ、いっか」ってかんじである。ピアノ練習がよくわからないけど、たぶんOKなことだとに思って進める。始終、こんなかんじなのだ。いまから思っても調性は何?とか、親子で話をしたことはない。移調も変奏も①にお任せ。聞いてる私が「おもしろい」と思えばOK。原曲をとどめていないことも多い。まあRemixと思えば・・・と私も適当だった。いちばんの問題は、教科書にある曲をひとり弾き始めてしまうことだ。「どう?」と私に聞いてくるが、私は曲としてはOKと思うけど、細かいところはわからない。それで、ちょくちょく先生に「チラッとで結構ですので、みてやってくださいませんか」とお願いしていた。
そしてJ専進級前の発表会用のアンサンブル。もう、①の楽譜パートは最後にはわからなくなっていた。なぜかというと、どうやら楽譜どおりじゃないのだ。①に聞くと「ヒマだからパートがどんどん増えた」という。本人は弾くところが増えて喜んでいる。それを見てさすがに「いいのかな?これで」と思い始めた。個人レッスンへの移行かな、と。でも①は「グループがいい!」と一蹴して、私は「じゃあ、このままジュニア継続でいっか」といって、話は一旦終わったのだ。それが、年長の冬。J専なんて知らなかった①と私である。いまとなっては懐かしい。
最後に。いまだに「この曲は何調?」と聞いても、考え込むことの多い娘①である。そして、「ブブーー!ハズレ」ということも多い。
その一方で、コンクールなどで緊張のあまり音を飛ばした(?)ときには「この音なら、まあイケるし」と音の変更を即興でしてしまう。あとで本人が「タハハハハ・・・」と笑って話してる。ちゃんと楽譜通りに弾かんかい!と普段の練習でも先生から指導される。作曲が上手なのではなくて、調性がなんであるか言語化できなくても、これにはこの音が合う・合わないがわかるようだ。でも、自身の中で体系化するにはやっぱり、自身で言葉にできることも必要なんじゃないかと・・・うーん、なかなか難しい。
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