あなたの知らない世界<ある新入社員さんのお名前>

さきほど、彼(夫)からLineで「今夜は歓迎会」と連絡があった。新入社員さんの季節ですからね。・・・ということで、久しぶりに「あなたの知らない世界」。既知だったら、ごめんなさい。

さて。受付業時代、お客様(ビジネスパーソン)は地域で座り方が違う事に気がついた。お客様のソファーは黒の革張りで、たいだい30名ほど腰掛けられる、輪のように設置されているものだった。

まず、日本の方は必ず会社ごとに固まって座る。

・・・が、米国の場合、5名ほどで来たら、全員バラバラに座る。30名がけが無人だったら、そこに「これは5人用」と言わんばかりに座る。まったく悪気はない。だからイヤな感じもない。

東南アジアの方の場合、日本と同じようだけど、もっと親密そうによりそって座る。なんだかほほえましいかんじの座り方(?)。

韓国の方の場合、日本と変わらない。でもネームプレートとか受け取る時、片腕に片手を添える形が自然で、なんだか好ましかった。どんなに急いでてもやっちゃう、みたいな。あとはどこで喫煙可能か、質問されること多し。

中国の方は、米国と同じだ。ドーンってかんじで、広ければそれに合わせてバラバラで座る。たいがいアジアは何となく似てるけど、アジアの中でも広大な国土に育つ人はまた違うんだなあと思った。

で、中国はすごいな!と思ったのが、ある女性のお名前だった。その年の4月、10人ほどの新入社員が入ってきた。私は特に関係なかったが、女性が3人しかいないなかに、中国の方がいた。そのお名前がとても不思議に感じた。中国語がわからなくても、中国名は多少見聞きしている。でもこれはどんな意味なんだろう、そう思うような漢字があてられていたからだ。

「中国語は分からないのですが、とても珍しいお名前のように思うのですが、どんな意味なのですか?」

と、思わず私はその方に聞いてしまった。すると彼女は、「あぁ」とちょっと困ったように笑いながら、こう答えた。

「両親は男の子を望んでいたようなんです。だから、次に生まれる子は男の子でありますように、という意味なんです。」

ええ?!すごい倫理観だと思った。名前に木乃伊(ミイラ)とかつけちゃうより、今目の前に生まれたばかりの子を無視していると思うのは私だけだろうか。そんなお名前を持つ女性は、素朴な感じの小柄な可愛い女性で、いきなり不躾な私の質問にもイヤな顔せず、朗らかに答えてくれたよ。

さすが、中国。いろんなキャパが深い。

お名前シリーズ↓

tommynakamura.hatenablog.com

 

 

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