父母を考える。そこからの「あなた」について。

たまに父母の人生を考えてみる。母はよく「トンビが鷹をうむわけじゃあるまいし」と私に言っていたのを覚えている。カエルの子はカエル、だ。

父は町工場で働いていた。腕のいい職人だったが、人付き合いはまるでダメ。すぐに誤解を受けてしまうような人だ。母は、15歳から15年以上同じ病院の看護助手をしていた。世話好きで話し上手、仕事もきっちりやる。40年以上経っても当時の患者さんから手紙がくるような人だ。ただ、看護師資格がない。だから結婚を機に関東へやってきたとき、その職もやめてしまった。

 

父はよく「俺が交渉できたらなあ」と言っていた。独立したかったのだろう。

母はよく「後からでも学校へ行っとくべきだったなあ」と言っていた。資格がなによりの仕事だからだろう。

 

気がついた。私は外資系IT企業ーーー開発技術が売り物の会社の受付嬢をしていた。技術屋さんで、会話メインで人の世話をする・・・深読みしすぎだろうか。人は知らず知らず、じぶんに組み込まれた欲求に沿っていくのではないだろうか。

父と母は、お互い欠けた部分を持ち合わせているのに、協力して何かをやろう、生み出そうとはしなかった。娘の私はそれが不思議だった。それは、きっと私の役目だったのだ。

親子で長所短所、特徴は似るのは当たり前だ。たしかにトンビはトンビしか生まない。でもけっして悪い意味じゃないということが、今になって分かったよ。

私は、父母の人生を統合する者なのだ、と思う。

 

 

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