私は防犯委員長

今朝の起床は四時台。約束で娘①と人形遊びをして、朝ご飯を食べさせた後、の今だ。

学生時代、書店でバイトしていた。お客さんで、いつも真っ赤なジャンパーが目印の男性がいた。実は顔を見たことがなかった。顔と本を一致させてしまうと、裸をみたような気がして居心地が悪い。礼儀としても、お互いそう思うだろう。だからレジではお客さんの顔を直接みるようなことはしなかった。

真っ赤なジャンパーの彼は毎回かなりハードコアな「大人の」雑誌を買って行った。「大人」には慣れているが、彼のチョイスはいつも0.5秒くらい焦点が一瞬合わないようなかんじだ。その日もやっぱり真っ赤で現れて、レジに差し出されたのは、表紙だけでも強烈さが分かる漫画本だった。

今でも忘れられない。

その後、私は彼の顔を見たから。反射的に顔を上げたのだ。その日は年が変わった半ばで寒かった。彼は手袋を脇にかかえて、支払いのお金を出した。お年玉袋から。

小太りの背が低い、お客さんだと思い込んでいた。顔を見た後でも、年齢は分からないが、お年玉の年齢だったと思う。今も分からない。私と目があった、真っ赤なジャンパーの彼は2度と来なかった。それよりも、あの若さであの趣味か。言えるのは、ずっと来てた時も顔を見た後も、そうと思える年齢の気配ではなかった。

今春、くじ引き→じゃんけんに負け続けて小学校の防犯委員長になった、私である。

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